快適な下着をかたちづくる要素

■下着の「着ごこち」と「気ごこち」
基本的に下着は、アウターの下に隠れたアンダーウエアですが、ファッションとしての楽しみも、下着を着ける際に欠かせない大きな要素です。日常的に下着選びをする際、「これ、可愛いわね」とか「ステキなデザインね」といったファッション性を基準にして、チョイスしているはずです。
「気ごこち」は、こうしたファッション性とともに、下着によるボディーラインの補整効果が結果としてもたらしてくれる自信や積極的な気持ちの芽生えなど、下着着用の満足感も含みます。
一方、「着ごこち」のよい下着とは、着用したときに快適な下着という機能面で優れた下着になります。

■快適な下着を形づくる5つの要素 

ここでは、その下着の「着ごこち」を形づくる要素を簡単に説明します。
下着の「着ごこち」は、主として人間の皮膚感覚で判断されるもので、身体生理的要素や環境、人体の活動状況などの影響を大きく受けます。
特に、人間が持っている五感のうちの「触感(皮膚感覚)」と関係が深いと考えられています。
 皮膚感覚は、あたたかさの感覚(温覚)、冷たさの感覚(冷覚)、触覚や圧迫感の感覚(触〜圧覚)、痛みの感覚(痛覚)の4つが知られています。これらの感覚は、衣服と皮膚の間の微小な空間の刺激を皮膚表面にある感覚の受容器(センサーのようなもの)が感知することによっておこります。これらの感覚の度合いが、衣服を着たときに、快適かどうかの良し悪しの判断を大きく左右します。
 これらを、すべての衣服に共通する快適性の主な要因として整理しますと、次の三つに分類されます。

1)あたたかい、涼しい、むれない、という「衣服内の気候」
衣服と皮膚の間の微小空間の温度・湿度・気流のことを意味します。
2) 肌触りがよい、という「風合い」
皮膚と衣服との接触を意味します。

3) しめつけない、動きやすい、という「衣服圧」
衣服による皮膚が受ける圧迫力のことを意味します。
さらに、下着では、
4) 人体寸法、体型、動作との関係が深く、動きやすく、着くずれがしない「着やすさ」
5) 着る人の体型にあった「適切な着用方法」
等が重要になります。

 下着が、動きやすく、着くずれしないことは重要ですし、しめつけない、動きやすい製品であっても、着る人のカラダの体型にあっていなくては、「着ごこち」は実現しません。
だから、着る人の体型にあった「適切な着用方法」も「快適性」をかたちづくる大きな要因となります。
 これらの下着の快適性をかたちづくる主な要因を、下着の「着ごこち」の要因として、もう一度まとめますと、次の5項目になります。
1.あたたかい、涼しい、むれない(衣服内の気候)
2.肌触りがよい(風合い)
3.しめつけない、動きやすい(衣服圧)
4.着やすい(デザインパターン、カッティング)
5.下着の適切な着用方法(フィッティング)

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